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2011.02.23 14:57|いのち


クリニックで流産宣告をされ
ただただ泣くことしかできなかったワタシ。

やり場のない悲しみと悔しさと喪失感を背負ったまま
ワタシは、とぼとぼと、前も見ず、
腕を引かれながら、歩くだけだった。


(前回までのお話 ← BACK)



*  *  *



前回、書いたとおり
この日は新居(マンション)の内覧日。

どんな状況であっても行かなくてはならなかったのです。



正直、そんなのどうでもよかった。



ほんとにどうでもよかった。

とにかく泣いていたかった。




でも、シュジンも辛かったと思う。
片手でムスメを抱き、一方の手でワタシの手を引きながら
ゆっくりとマンションへ向かって歩いた。

ゆっくり、ゆっくり。




*  *  *



はじめて足を踏み入れた、新しい我が家。



真っ白い箱。




なにも置かれていない、シンプルな白い箱は
今のワタシにとって、あまりにも切なすぎた。

IMG_3352.jpg

とにかく寒くて、冷たかった。
身体が芯まで冷えていた。

瞳が曇って、なにも見えなかった。

いや、見ていた、見えていたけれど
なにも感じなかった。




ここで4人、暮らすはずだったのに・・・・。

あたたかい春になったら、
ふっくらしたお腹をなでながら
ムスメとシュジンが戯れるのを眺めるはずだった
南向きのリビング。

描いていた暮らしは、
本当に夢だったのか・・・・・。

なんだったんだろうか、あの喜びは。



そんなことばかり考えていた。




本当に死んでしまったの?




そんなことを考えていた矢先、
ムスメがワタシの隣で歌いだした



「きーらーきーらひーかーるー、おーそーらーの、ほ・しーよー♪」




・・・・。

この子は星になってしまったのだろうか・・・

ムスメにはなにかがわかるの?




ワタシは冷たい床に座ったまま、しばらく灰色の空を眺めていました。



*  *  *



長いこと、そうして空を眺めて泣いていました。



内覧日の今日、
本当なら、持ってきたメジャーで採寸したり
あちこち点検したり、仕事はたくさんあったのに
なにもできなかった。



ワタシ、シュジンに素直に言いました。




「もう家に帰りたい・・・・・・・」



そういって涙を流すワタシを抱きしめ
シュジンは黙々と目の前の作業をしっかりこなしてくれました。

その任務があったことが、
逆によかったのかもしれません、悲しみが強すぎるワタシタチには。



*  *  *



内覧を済ませ、3人で軽く食事。

味もなにもない食事。



でも、食べなくちゃならない。

だってワタシは生きているんだから。



病院を出て泣き崩れるワタシにシュジンが言った言葉。



「こえだが生きていてくれるだけでもありがたいんだ。」



赤ちゃんと一緒に消えてしまいたかったワタシに
そう言ってくれました。

もちろん、
赤ちゃんも一緒に生きていてくれたらどんなに幸せだったか
それはシュジンも承知の上での発言。

最大限の慰めで、励ましで、癒しで、
悲しみに蓋をするため、強がって言ってくれたのでしょう。



だけど、そうなんだ。



ワタシは生きているんだ。
お腹の子のためにも、ちゃんと生きなくちゃならない。
ちゃんと見送ってあげなくちゃならない。



だから、食べました。
お腹は減っていなかったけれど、食べました。



*  *  *



自宅に戻って
なりふりかまわず号泣したのは言うまでもありません。



隣の部屋でムスメはなにを思っていたのか・・・

びっくりしていたと思う。



だけど我慢なんかできなかった。



子供みたいに大声を上げて泣いた。

息ができなくなるくらい泣いた。

泣いても泣いても、どれだけ泣いても
その涙を止めることはできなかった。



「どうしてこんな思いをしなければならないの!」

「どんなに小さな命でも、
ワタシにとっては大切な子供なの!!」




叫びにも似た声をあげて泣きました。

シュジンに抱えられながら。



「泣かないで・・・泣かないで・・・・。」

そう言いながら、シュジンも泣いていました。



「仕方がなかったんだよ。こえだはなにも悪くない。
赤ちゃんはがんばって生きてくれた。
寿命の限り、力を尽くして生きてくれていた。
だから・・・・泣かないで。・・・・・・泣かないで。」




シュジンの言葉はとてもあたたかかった。
思いやりにあふれていました。
ワタシへの、そして赤ちゃんへの愛に溢れていました。

それらの言葉に感謝できるようになったのは
この日から何日後だったろう・・・。



実際、この「流産宣告」から丸2日、
ワタシは一歩も外に出ませんでした。

泣きながら朝を迎え、
昼も夜も涙を流しながら、信じがたいこの現実について考えていました。



引きこもり、立ち上がれなくなったワタシがしていたのは
携帯で流産についての情報を手に入れること。

もうそれしか逃げ道はなかったんです。


どこに吐き出せばいいのかわからない胸の痛み。

どうしたらいいかわからない命への想い。

なにをすれば救われるのか、
どうすればこの暗闇から抜け出せるのか、
なぜ芽生えた命が消えてしまうのか。

そもそも、ワタシの短い妊娠期間ってなんだったの???



狂ったようにいろんなサイトやブログにアクセスし、
この痛みを共感できる人がいるということに涙しました。

それによって
いくばくかの安らぎと、ほんの少しの勇気を分け与えられ、

丸二日かけて
ワタシは冷静さを取り戻していったのだと思います。



※何度も何度もアクセスしていたサイトの一例です※

ベイビーライオン 天使のメッセージ
ポコズママの会「ワタシの流産・死産体験記」
お空の赤ちゃん相談所


某お寺が運営するサイトですが、宗派に関係なく
空へ旅立った赤ちゃんについての考え方を参考に読んでいました。





*  *  *



3日目の朝、月曜日。

ワタシはセカンドオピニオンとして
別の病院に行くことを決意していました。


「泣いていないでしっかり現実と向き合おう。」


そう決めてからは
ずいぶん泣く時間も減ったように記憶しています。


シュジンの手のあたたかさと
ムスメの笑顔に支えられ
「ちゃんと自分で歩こう」って
思えるようになってきていたのかもしれません。



+++今日は2本まとめて投稿するので今回のコメント欄、閉じておきます+++



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2011.02.22 08:35|いのち


妊娠9週。

(← BACK



予定していた検診日、
ワタシは新しく交付されたばかりの母子手帳を持って
いつものクリニックへ向かいました。



その日は、マンションの内覧日だったので
休みをとっていたシュジンとムスメと3人、
クリニックの待合室で絵本などを読んでいました。

エコー越しに「こんにちは」と言ってくれる赤ちゃんを確認したら
その足で、春に引っ越す予定の新しいマンションへ出かけるのです。

お腹の子を含め、4人で住む新居へ。


なんて素敵な1日!

どこから見ても、うらやむほどに幸せな家族だったと思います。




IMG_3470.jpg

前よりも確実に大きくなっている赤ちゃん。

人間らしく写るようになりました。





でも、何か、胸の奥がざわざわする・・・・・





その“何か”は、素人のワタシにもわかりました。





心臓が動いていない!





*  *  *





いつもなら「いたね~」とか「大きくなったね」とか
なにかしら声をかけてくれる先生。

その時は、何度も何度も角度を変えたりして
赤ちゃんをじっくり、ゆっくり見てくれていました。

無言のまま。




*  *  *



内診台から降りて身支度する間、
ワタシの心はただただ“無”になっていたように記憶しています。

何も考えていなかった。

なにも考えられなかったんだと思います。



そして先生から告げられました。

「ちょっとね・・・残念だけど、赤ちゃんの心臓、止まっちゃったね・・・」



この宣告は、きっと
何人もの妊婦さんを相手にしている先生ですら
苦しいことなんだろうなって、
ワタシ、冷静に思っていました。



それから細かい説明をいろいろしてくれたのですが

正直、ほとんど覚えていません。




「一度とまった心臓が、また動くことってないんですか?」



ワタシ、そんなことを口にしていたと思います。




はっきりと『流産した』ということを理解したのが先か
涙がこぼれはじめたのが先か、思い出すことができません。



*  *  *



診察室を出るとすぐ、笑顔で待っていたシュジンと目が合いました。


一瞬にして、何があったのかを悟ったシュジン。


シュジンに抱きかかえられるようにして、ワタシは
肩を震わせ、泣きました。

そこは産婦人科の待合室。

声を殺して、ただただだまって泣きました。



心配そうにワタシを見上げるムスメの瞳を、いまでも覚えています。



シュジンと一緒に、ワタシの背中をさすってくれていました。

小さな可愛らしい声で「よしよし。」と言いながら。




*  *  *



それからすぐに、手術や今後の説明などをされ
言葉少なに会計を済ませました。



ワタシタチは黙って病院を後にしました。



ワタシ、歩けなかった・・・・・。




歩いては止まって泣き、
歩いてはまた泣いて、
そのくりかえし。




一目も気にせず、嗚咽しながら道端で
家族3人、ただだまって寄り添いあっていました。




「どうして!?」




「ワタシがなにか悪いことしたっていうの!?」




「どうしてワタシの子なの!?」






抱きしめてくれるシュジンの腕を振り払って泣く。




そしてまたシュジンはワタシを追ってきて抱きしめる。




シュジンは優しい言葉をかけてくれていたと思います。
必死にワタシを救える言葉を探していたと思います。

1人は寂しくて、寒くて、抱きしめられるのはあたたかかった・・・

でも、なぜか1人になりたくて、離れたくて、
この辛さは誰にもわからないって、シュジンをはねつけてしまっていた。





とにかく、泣くことしかできなかった。







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2011.02.21 16:14|いのち


『花と小枝と』をスタートさせて2回目の冬。

待ち望んでいた瞬間がやってきました。



妊娠、陽性。

IMG_3466.jpg



嬉しい反面、まだ信じられない気持ちもあり、
数日おいて、二度試しましたが

やっぱり陽性。




早すぎる受診で『胎嚢未確認』などの
ぬかよろこびや不安はいやだったので
はやる気持ちを抑え、1週間おいて受診しました。



妊娠5週6日。




それは、目をこらさないとわからないほど小さな命。

でも確実にワタシの中で成長していました。





*  *  *



12月に入ってから、やたら『赤ちゃんごっこ』をしたがっていたムスメ。

もしかしたら、誰よりも先にその命の芽生えを感じていたのかもしれません。




*  *  *



待ち望んでいた第二子懐妊は、とてもうれしくて
くすぐったくて、とてもあたたかくて、心地よかった。

早くみんなに言いたくて、
でも、まだ早すぎるし、心拍をちゃんと確認できるまではお口チャック!

ということで、その喜びをシュジンと二人でかみしめていました。



*  *  *



妊娠6週6日。

ちっちゃな鼓動を目で確認することができました。


とくんとくん、と瞬きするかのように
ちかちかとまぶしいほどの光を放つ心臓の動き。


赤ちゃんはエコーをとおして
「ここにいるよ」とワタシにメッセージを送ってくれていました。



ああ・・・嬉しい。

本当に本当に嬉しくて、夢や希望がどんどん膨らんでいきました。



オトコノコ?オンナノコ?


名前はどんなのにしよう。


4人家族っていいな。楽しみだな。



そんなことを毎日考えて、妄想して、
ムスメにも「おねえちゃんになるんだよ」と話していました。

それを知ってか知らずか、自ら「おねちゃん」と名乗ることが増え
前以上にトイレやお片づけに協力的。

いままでみたいにたくさん抱っこしてあげられなくなって
走ったりジャンプしたり、自転車であちこち連れて行ってあげられなくなって・・・

それでもムスメはちゃんと理解しているかのように
我儘や甘えが確実に減ってきていました。




つわりは、ムスメのときよりも軽く、
でも、食事の好みに偏りがあって
毎日のようにソース味のものばかり食べていました。

口中の気持ち悪い感じは、炭酸を飲むことで緩和された。

なにをやっていてもとにかく眠くて、
ごろごろごろごろ過ごしていたので、
初期にして体重増加の恐れがでてきいたくらいの健康妊婦。

夜中に何度も起きてトイレに行く“頻尿”は辛かったけれど
それもお腹の中でどんどん大きくなっていく赤ちゃんがいるんだと
幸せに思いながら、眠れぬ夜を過ごしていました。



*  *  *



妊娠って、ほんとうにいいですね。

まだなにも感じられないはずなのに
小さな命を宿した瞬間から、女は母になるんですよね。


ホルモンの関係で感情が乱れることもあるし
つわりやそれ以外の体調変化で辛いこともある。


それでも、やっぱり幸せなんですよね。


ああ、ここに赤ちゃんがいるんだって、
そう思えることが幸せで、うれしくて・・・。




*  *  *



妊娠報告にバンザイをしたシュジンの笑顔や

涙を浮かべてよろこんでくれた友人の顔、

我が事のようにはしゃいでくれた仲間。



本当に嬉しかった。

幸せだった。



妊娠したことによりふくらんでゆく胸は
夢と希望と期待がぎっしりとつまっていた。

ちょっとだけ不安も紛れ込んでいたけれど

ワタシはとにかく幸せだった。




毎晩、ムスメと一緒に
赤ちゃんのことを思いながら眠る瞬間が
この上なく幸せだった。




*  *  *



幸せな時間はずっとつづくって信じていた。
信じたかった。




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ぱくっ!

IMG_3281.jpg

大好き♡
甘くてまるくて、美味しいドーナツ♪



*





今日はまず、みなさんにアリガトウを伝えたい。



ワタシの身に起こっていた悲しい出来事について
たくさんのコメントやメールをいただきました。



どれもあたたかいメッセージで

本当にうれしくて、うれしくて。




胸があつくなりました。





みなさんからもらったコトバは
みなさんのコトバにならないほどのキモチを
運んできてくれました。



かちこちになったワタシの心を
まあるく、やさしく、おだやかにしてくれました。



人と人とのつながりが
まぁるいものだって実感させてくれました。



ありがとう。

IMG_3282.jpg





しばらくの間、
妊娠から今日に至るまでのことを
つれづれなるままに書いてゆこうと思っています。

それは

悲しくて苦しい内容で
もしかしたら
みなさんをも辛い気持ちにさせてしまうことがあるかもしれません。



でも、ワタシは書きたい。

書いてゆこうと思っています。




小さな命のすべてを。

そして、赤ちゃんから教えてもらったこと。

ワタシが経験した、不思議な出来事の数々を。




*



「なにしようかな~♪」

IMG_3328.jpg

ドーナツに夢中のムスメ。


この小さな背中には何度も助けられました。
目に見えないけれど
子供のこの背中には
やっぱり天使の羽が生えているのかもしれません。









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