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2011.02.23 15:57|いのち


+++まず最初にお礼、申し上げます+++

この悲しい出来事へたくさんのコメント、メッセージをいただき
本当にありがとうございます。
鍵つきコメントもたくさんいただいておりますが
鍵付きであるがゆえの匿名性も重視し、
お返事も簡単なものとさせていただきました。
万が一、失礼があったら・・・ごめんなさい。

皆さんからのメッセージ、大切に何度も読ませていただいています。

+++ありがとう+++



*  *  *



泣き暮らした土日を経た月曜日、
ワタシは立ち上がって歩き出しました。

← BACK

いつも通っていたクリニックを疑うわけではないけれど
どうしても受け入れがたかった『流産』。

でも、きっと、だれしもそんな気持ちになるんじゃないかと思う。


「誤診であってほしい」

「もしかしたら今日は心拍が確認できるかもしれない」

と、なにかにすがり、祈るような気持ちに。



それにワタシは流産宣告の瞬間から、意識がハッキリせず、
手術だけでなく、流産そのものについても
ちゃんと納得のいく説明を受けられていなかった。


赤ちゃんが本当に、亡くなってしまったのであれば
ちゃんと向き合って、最後までしっかり自分で動いて、
納得して、それから笑顔で見送ってあげたい。


自分でもびっくりするけれど、
この短期間で、そう思えるようになっていました。




*  *  *



総合病院の駐車場に車を停め、ムスメの手を引きながら歩く。

一抹の期待と、大きな不安を抱き
1人「だいじょうぶかな・・・だいじょうぶかな・・・。」と
今にも逃げ出したくなる気持ちで胸がいっぱいでした。


するとムスメのはな、ワタシの手を引き笑顔で言うのです

「ママ?だいじょぶよ!」と。



この子はワタシの心を見抜いている!



その一言にワタシはどれだけ大きな勇気をもらったことでしょう。
子供って本当に不思議ですね。



*  *  *



診察では正直に「セカンドオピニオンとしてお願いします」と申し出ました。

今日までの経過を話し、症状だけでなく
胸の中に詰まっている不安やショック、悲しみも、すべて吐き出しました。


診察の結果は、やはり流産。


なんらかの異常で、心拍が停止してしまい
そのまま母体(子宮)に赤ちゃんが留まっている状態の
稽留流産です。


そのまま赤ちゃんが出てくることを待つこともできるのですが、
ワタシは手術することを選びました。

子宮内容清掃術・子宮内膜掻爬術というものです。
詳細は割愛しますが、自然流産を選ぶかオペを選ぶかは
人それぞれの考え方、そして症状が関係してくると思います。



ワタシを診て下さったドクターがとても良い方で
小さな疑問にも不安にもしっかりと答えてくださいました。

ワタシは子宮筋腫を持っているので、それとの関係性や
今後の妊娠に対してのモチベーションなどについても
決して流れ作業の診察になることなく、きっちり説明してくださいました。



“今回の流産は『心不全』のようなものであって
無事に生まれてきても心臓になんらかの異常がでた”



こう言ってもらえたとき、苦しかった胸が楽になり
力の入っていた肩からスーッと力が抜けていくような感覚を覚えました。

ワタシ、やっぱり少なからず自分を責める気持ちがあったんだと思います。


IMG_3468.jpg

なにも書かれることのなくなった母子手帳。

当時は見ることさえ辛かったけれど、
いまは大切な“命の証”としてワタシの手元に残っています。



*  *  *



信頼できるドクターと、ナースに出会えたことは
悲しみと苦しみのどん底にいたワタシにとって大きな一歩となりました。

ワタシはクリニックでの日帰り手術をキャンセルし
こちらの総合病院で一泊入院の手術をしてもらうことにしました。

この病院なら大丈夫!心からそう思えたので。



私個人の意見としては
セカンドオピニオンという選択は間違っていなかったし
もし、いまワタシと同じように悩んでいる人がいたら
「納得いくまで診察を受けてみるといいのでは?」と言ってあげたい。



*  *  *




ただただ悲しくて、悔しくて、後ろを向いて泣いていた昨日までとは違う
前を向いて、現実を受け止めようとする力がこみ上げてきました。


あ、でも、泣きましたよ、それでも。



思い出しては泣いて、お腹に触れては泣いて、
夜になると無性に寂しくて、明かりを消した寝室で
1人涙をぽろぽろ流す時間もありました。


でも


短い寿命を力いっぱい生きてくれた赤ちゃんを思うと
愛おしくてたまりませんでした。

鼓動を止めてもなお
ワタシのお腹に留まってくれている赤ちゃん。

この子はまだワタシのお腹に居たいと言ってくれている。

この子だって本当は生きたかったのかもしれない。

悲しいのはワタシだけじゃない、
本当に泣きたいのはこの子なんじゃないか、
だとしたら、ワタシが泣いていたらだめだ・・・


だからワタシは手術までの残された時間(1日)を
大切に、大切に、慈しみながら、家族と笑顔で過ごしたいと思ったのです。



IMG_3392.jpg

セカンドオピニオンに行った病院の売店でケーキを買って帰りました。

実は、この日はワタシの誕生日。

心臓は止まってしまったけれど
ワタシはお腹にいるワタシタチの子と一緒に誕生日を過ごしました。

久しぶりに食べたケーキは、
甘くて美味しかった。



*  *  *



ちなみに、ワタシの流産、いま振り返ってみると
無症状ながらも「あれ?」と思う兆候があったように思います。
(※稽留流産は無症状であることが特徴です※)


まず胃袋。

いつもは味の好みが分かれていたのに
ある日食べたいものが「なんでもいい」にかわっていた。
時には「なにも食べたくない」と思うことも。

つわりが終わるのは早すぎるし、
あまりにも楽すぎるつわりはおかしいんじゃないかって思っていました。
(※つわりの重い軽いで妊娠は判断できません。念のため※)



お酒。

前回の妊娠ではまったく飲みたいと思わなかったのに
ある晩突然、「久しぶりに飲みたい」と思ったこと。
へんだなぁと思っていました。(飲まなかったけれど)



睡眠。

昼も夜も眠くて仕方がなかったのに、
「昨日よりも眠くないなぁ」と思うことが続いた。



夢。

発覚前日まで意味不明の悪夢にうなされました。
毎晩、毎晩。



ムスメ。

それまでお腹に乗ることがなかったのに
やたら乗っかってこようとしていた。
なぜかワタシの顔色をうかがうことが増えていた。



*  *  *


そして『今、思えば・・・』の話、なのですが


心拍が確認できなかったとき
心のどこかで「やっぱり」と変に冷静に納得している自分がいました。


一度だけ、それまで高温を保っていた基礎体温が
ガクッと下がったことがあったり
上に挙げたような前回の妊娠では感じられない何かがあったので
「もしかして・・・」と悪い予感を打ち消そうと戦っていたので。

ワタシの中の野生的な感は、それに気づいていたのかもしれません。



*  *  *



妊娠初期の流産は医者にさえ止められないものだといいます。
(初期の流産の50~70%は染色体異常だとか)

なにか症状があったり、気にかかることがあっても
医療ではどうにもならないことがあると。

これは自然淘汰のひとつなんだと思います。
悔しいけれど。


医学的には妊娠の8~15%が流産になると言われていて、
今の日本でも2~3%は死産という悲しい現実が起こっているそうです。


そもそも人間だって動物なんですよね。
動物界では無事に生まれ育つことのほうが難しいであろうし
自然淘汰といわれるような出来事なんてたくさん起こっている。


命を宿した母親にとっては
とても悲しいことだけれど。


“自然界で生きる”というのはそうゆうことなんでしょうね。


“生きる”って厳しいし、残酷だし、苦しい。
だけど“生きている”って素晴らしい。


ワタシがこうして生きていられること、
親になって知った、命をつなぐということの重み、
目の前にある奇跡の子(我が子)を愛し、感謝し
今日もまっすぐ歩いていこうと思います。




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2011.02.23 14:57|いのち


クリニックで流産宣告をされ
ただただ泣くことしかできなかったワタシ。

やり場のない悲しみと悔しさと喪失感を背負ったまま
ワタシは、とぼとぼと、前も見ず、
腕を引かれながら、歩くだけだった。


(前回までのお話 ← BACK)



*  *  *



前回、書いたとおり
この日は新居(マンション)の内覧日。

どんな状況であっても行かなくてはならなかったのです。



正直、そんなのどうでもよかった。



ほんとにどうでもよかった。

とにかく泣いていたかった。




でも、シュジンも辛かったと思う。
片手でムスメを抱き、一方の手でワタシの手を引きながら
ゆっくりとマンションへ向かって歩いた。

ゆっくり、ゆっくり。




*  *  *



はじめて足を踏み入れた、新しい我が家。



真っ白い箱。




なにも置かれていない、シンプルな白い箱は
今のワタシにとって、あまりにも切なすぎた。

IMG_3352.jpg

とにかく寒くて、冷たかった。
身体が芯まで冷えていた。

瞳が曇って、なにも見えなかった。

いや、見ていた、見えていたけれど
なにも感じなかった。




ここで4人、暮らすはずだったのに・・・・。

あたたかい春になったら、
ふっくらしたお腹をなでながら
ムスメとシュジンが戯れるのを眺めるはずだった
南向きのリビング。

描いていた暮らしは、
本当に夢だったのか・・・・・。

なんだったんだろうか、あの喜びは。



そんなことばかり考えていた。




本当に死んでしまったの?




そんなことを考えていた矢先、
ムスメがワタシの隣で歌いだした



「きーらーきーらひーかーるー、おーそーらーの、ほ・しーよー♪」




・・・・。

この子は星になってしまったのだろうか・・・

ムスメにはなにかがわかるの?




ワタシは冷たい床に座ったまま、しばらく灰色の空を眺めていました。



*  *  *



長いこと、そうして空を眺めて泣いていました。



内覧日の今日、
本当なら、持ってきたメジャーで採寸したり
あちこち点検したり、仕事はたくさんあったのに
なにもできなかった。



ワタシ、シュジンに素直に言いました。




「もう家に帰りたい・・・・・・・」



そういって涙を流すワタシを抱きしめ
シュジンは黙々と目の前の作業をしっかりこなしてくれました。

その任務があったことが、
逆によかったのかもしれません、悲しみが強すぎるワタシタチには。



*  *  *



内覧を済ませ、3人で軽く食事。

味もなにもない食事。



でも、食べなくちゃならない。

だってワタシは生きているんだから。



病院を出て泣き崩れるワタシにシュジンが言った言葉。



「こえだが生きていてくれるだけでもありがたいんだ。」



赤ちゃんと一緒に消えてしまいたかったワタシに
そう言ってくれました。

もちろん、
赤ちゃんも一緒に生きていてくれたらどんなに幸せだったか
それはシュジンも承知の上での発言。

最大限の慰めで、励ましで、癒しで、
悲しみに蓋をするため、強がって言ってくれたのでしょう。



だけど、そうなんだ。



ワタシは生きているんだ。
お腹の子のためにも、ちゃんと生きなくちゃならない。
ちゃんと見送ってあげなくちゃならない。



だから、食べました。
お腹は減っていなかったけれど、食べました。



*  *  *



自宅に戻って
なりふりかまわず号泣したのは言うまでもありません。



隣の部屋でムスメはなにを思っていたのか・・・

びっくりしていたと思う。



だけど我慢なんかできなかった。



子供みたいに大声を上げて泣いた。

息ができなくなるくらい泣いた。

泣いても泣いても、どれだけ泣いても
その涙を止めることはできなかった。



「どうしてこんな思いをしなければならないの!」

「どんなに小さな命でも、
ワタシにとっては大切な子供なの!!」




叫びにも似た声をあげて泣きました。

シュジンに抱えられながら。



「泣かないで・・・泣かないで・・・・。」

そう言いながら、シュジンも泣いていました。



「仕方がなかったんだよ。こえだはなにも悪くない。
赤ちゃんはがんばって生きてくれた。
寿命の限り、力を尽くして生きてくれていた。
だから・・・・泣かないで。・・・・・・泣かないで。」




シュジンの言葉はとてもあたたかかった。
思いやりにあふれていました。
ワタシへの、そして赤ちゃんへの愛に溢れていました。

それらの言葉に感謝できるようになったのは
この日から何日後だったろう・・・。



実際、この「流産宣告」から丸2日、
ワタシは一歩も外に出ませんでした。

泣きながら朝を迎え、
昼も夜も涙を流しながら、信じがたいこの現実について考えていました。



引きこもり、立ち上がれなくなったワタシがしていたのは
携帯で流産についての情報を手に入れること。

もうそれしか逃げ道はなかったんです。


どこに吐き出せばいいのかわからない胸の痛み。

どうしたらいいかわからない命への想い。

なにをすれば救われるのか、
どうすればこの暗闇から抜け出せるのか、
なぜ芽生えた命が消えてしまうのか。

そもそも、ワタシの短い妊娠期間ってなんだったの???



狂ったようにいろんなサイトやブログにアクセスし、
この痛みを共感できる人がいるということに涙しました。

それによって
いくばくかの安らぎと、ほんの少しの勇気を分け与えられ、

丸二日かけて
ワタシは冷静さを取り戻していったのだと思います。



※何度も何度もアクセスしていたサイトの一例です※

ベイビーライオン 天使のメッセージ
ポコズママの会「ワタシの流産・死産体験記」
お空の赤ちゃん相談所


某お寺が運営するサイトですが、宗派に関係なく
空へ旅立った赤ちゃんについての考え方を参考に読んでいました。





*  *  *



3日目の朝、月曜日。

ワタシはセカンドオピニオンとして
別の病院に行くことを決意していました。


「泣いていないでしっかり現実と向き合おう。」


そう決めてからは
ずいぶん泣く時間も減ったように記憶しています。


シュジンの手のあたたかさと
ムスメの笑顔に支えられ
「ちゃんと自分で歩こう」って
思えるようになってきていたのかもしれません。



+++今日は2本まとめて投稿するので今回のコメント欄、閉じておきます+++



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