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おねえちゃんへの一歩 ≪お産の裏側≫

2012.05.07 10:00|はな



「ママー。ママだいじょうぶ?あかちゃんうまれるの?」
IMG_9801.jpg
ワタシの手にしがみついて離れようとしないムスメ。

入院着・ベッド・モニター・・・
そんなワタシの様子に不安を感じていたのであろう。
ムスメの心配そうな顔を見ると、アタシも不安になってくる。

「だいじょうぶだよ~もうすぐ赤ちゃん出てくるよ~」と
とにかく笑顔でムスメを安心させ、楽しみだね、おねえちゃんになるねと
ムスメの頭を何度も何度もなでてやった。


でもこんな状況でもアタシタチを笑わせてくれたのはムスメ。

膝を立てて寝ていたアタシの布団の盛り上がり様を見て
ムスメが放った一言・・・・・
「あっ!お腹おっきくなってる~!!!」

ぶっ!これは膝ですからー!!!



+*+*+*+*+*+*


管理入院スタートは15時頃だったと思う。

しばらく病室でともに過ごしていたアタシタチだが、
それに飽きてきたムスメとオットを病院そばの公園へ送り出し、
アタシは鈍い陣痛を促すために廊下を歩く。

(元気なうちに好きなものを口に入れとくぞ!と売店へ行き、
アイスクリームを食べてドロリッチとオロナミンCを飲んだことは秘密・笑)


陣痛室からまっすぐ続く廊下を歩いてゆくと・・・
公園で遊ぶムスメとオットが見えた!

kako-JkreCXaZOmawQPq6.jpg

「マーマー!マ――――マ―――――!」と
飛び跳ねながらこっちに手を振るムスメ。かわいいな。

この時アタシとオットはメールで交信していたのだけれど
遊具で遊ぶ際もムスメは「がんばれがんばれ、まーま♪」と歌っていたらしい。

泣けるね。

アタシと離れることがなによりも嫌なことだったムスメが
少しずつ自立してゆくための強さを身につけてゆく。

あたしもがんばらなくちゃ。

そう思ったらがぜんやる気がでてきた。
お産を無事にすませて、赤ちゃんをムスメに見せてやりたい!
ムスメをおねえちゃんにしてあげたい!!

陣痛に対する恐れなんてちっともなかった。


+*+*+*+*+*+*


夕方、助産師さんから「お嬢さんきていますよ~」と
声をかけられたので案内された場所へ行く。

涙を流したであろう瞳でワタシを見つけると、
ムスメはちょっとだけ頬を赤らめてうれしそうに、はずかしそうに
「ママァ・・・・・」とだけ言った。

この子なりに『寂しい』気持ちに蓋をしてがんばっているんだなと思うと
胸がキューッと締め付けられた。
だからアタシはムスメをギューっと抱きしめた。


それからアタシはムスメとオットと3人で食事をした。
家族3人、最後の夕食。病院だけどね。

時折やってくる陣痛を逃しながら、
そのたびに背中をさすってくれるムスメに感謝しながら。

話す内容は『赤ちゃん』のことだったり『公園での遊び』だったり。
でも多くを占めていたのは『ママがいないとさみしい』ということ。

「はなちゃん、ママといっしょにねたいんだよぅ・・・」

「ママあしたかえってくる?いつかえる?」

ワタシが優しく何度も「ママは赤ちゃん生まれるから帰れないの」
「赤ちゃんうまれたらしばらく病院にいないとだめなんだー」
「ママもほんとはお家帰りたいんだけど先生にだめっておこられちゃうの」など
説明したって3歳児には理解できるわけがない。
納得できるわけがない。

「パパと寝て、また明日会いに来てくれる?」
「ジジもババもいるから寂しくないよ~」と言っても寂しいものは寂しい。

何度も何度もそんな会話を繰り返していた。

最終的に泣きべそをかきながら、うつむきながら
「うーん、でもーハナチャン、ママがいないとさみしくてこまるんだよなー」と
最後の抵抗をしつつも納得してくれた。

エレベータ前で別れるとき、
アタシはムスメを思いっきりぎゅうっと抱きしめてやった。

そうするといつもの笑顔になって「じゃあねーばいばーい!!」と
元気に手を振って自宅に戻って行った。


泣きそうになったのはアタシも一緒だった。


+*+*+*+*+*+*


それから1時間半後、アタシはハナの弟を産んだ。
弟、『ソウ』はハナをおねえちゃんにしてくれた。

以下は「さみしいさみしい」言うムスメをなんとか寝かしつけて
実家に預けてから病院に来てくれたオットの話。


『はなちゃんえらいんだよぉ~
「ハナチャンじぶんでねるよ」「ひとりでねられるよ」って言ってさぁ
いつもワーワー泣いたり甘えたりするのに
今日はおとなしく一人でベッドに入ってさぁ~
もう俺、泣きそうになったよ・・・・・
ほんとにはなちゃんえらいんだ。がんばってるんだよぉ。
「ママとやくそくしたから」ってさぁ~』


オット、男泣き。男親泣き。

アタシもそれを聞いて涙がこぼれた。

アタシの腕の感触を確かめながらじゃないと眠れなかったムスメが、
アタシのにおいを嗅ぎながらじゃないと眠れなかったムスメが、
「ひとりでやれる」って「がんばれる」って立派な姿を見せてくれた。

もうそれだけでアタシタチの親心は涙涙の感動に包まれた。


+*+*+*+*+*+*


翌日、「ママ―❤」と会いに来てくれたムスメは
ちょっと大きくなったように見えた。

ムスメもまた少し照れながら、もじもじしながら
「ママ会いたかったよ」と「ひとりでねられたよ」とつぶやきながら
ワタシの膝元にすり寄ってきてくれた。


これが出産当日の裏側。

どうしても生まれてくる赤ちゃんに脚光が浴びてしまう出産だけれど、
こんなふうに赤ちゃんの誕生とともに
ひとつふたつと成長の階段を上がる子供がいることも忘れないでいたい。

見逃さないでいたい。
ずっとずうっと、アタシはこの子の母親なんだから。


「あかちゃーん!でておいでー!!」と大きなお腹にキスするムスメ。
kako-L1C5lnAIgZ14CTMA.jpg

はな、ありがとうね。
こんなに素敵な気持ちになれることを教えてくれてありがとうね。

そしてこれからもママのそばで笑ったり泣いたり、いろんな顔を見せてね。




とはいえまだまだ手のかかるお嬢様。実は赤ちゃんより手ごわい!?



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テーマ:女の子育児
ジャンル:育児

コメント

泣ける。
こえだはん、本当に愛情いっぱいで育てるのが伝わってくるよ。
偉いな。

そう君なんですね♪
我が家のそう君は相変わらず幼稚園をエンジョイしているようです。
私も息子が1歳になるちょっと前に
切迫で入院した時のことを思い出しました。
入院初日にお見舞いからジジババ宅へ帰る時に
ぎゅっと私の手を握って離さなかった右手の感触、今でも覚えています。
切なくて淋しくて、そうとが帰ってから大泣きした(>_<)

こうやってそうやってお兄ちゃんになるんですよね
はなちゃんもこうやってお姉ちゃんに鳴ったんですよね☆

ふうくんも可愛い響きだったけど
親バカな私はそう君ってのが嬉しいのです♪

今一緒にPCしてるねぇ~♪
ホッとひと息…お互い少しの自分時間楽しもう!!
コメント嬉しくてすぐこっちに飛んできちゃったぁ~(笑)

ハナちゃんの…旦那さんの…こえだちゃんの…気持ち。
泣けてきちゃった・・・
こんな風に思えるこえだママがステキだな。
そんなこえだ家族のお話がきけて幸せ気分になったよ。
わたしも見習わないとな…

泣けた~。
私も入院中の別れ際、泣きそうだったな。
ばあばと手をつないで帰って行く後ろ姿
振り返りながらも…
思い出しちゃった。
こう言うのって一生忘れられない場面として
頭の中に写真みたいに残るのかな~
ふっと出て来て胸がぎゅ~ってなる。
親になれた事に感謝だね!!

Re: クロべえ

ありがと。
アタシも何度思い出しても泣ける。
毎日イライラすることもあるんだけどさ、正直、
でもそれでも子供たちが愛おしくてたまらんよ。

> 泣ける。
> こえだはん、本当に愛情いっぱいで育てるのが伝わってくるよ。
> 偉いな。

Re: ゆちこさん

ややこしいですよねー
『ふう』から『そう』に変更しました。
『ふう君』もかわいらしかったんだけど・・・

ゆちこさんは長いことそうとくんと離れていたから
大変だったし寂しかったでしょう?
そうとくんもまだ小さかったもんね、
よくがんばったよね~
そして今の幸せがあるんだもんね!

真似っ子みたいになっちゃったけど
うちのソウもよろしくおねがいします❤

Re: emyu*ちゃん

リアルタイムでPCタッチしてるってわかると
嬉しいよね♪
ぜひぜひツイッターもやっていただきたいのですが・・・

ほんとにさ、
出産するときはどうなることかと思ってたんだけど
どうにかなるもんなんだねー
コドモってたくましいよね、強いよね。
もしかしたら大人のほうが弱いのかもしれないね。。。
毎日ばたばたであっという間に成長していっちゃうけれど
こうゆう表に出ないことも忘れないでいたいなー

かなり脳機能はやばいけれどwww

Re: pinoさん

ありがと~
みんなおんなじように感じている家族のステップアップなんだろうね。
コドモもオトナも。
それぞれがいろんな感情を抱えてがんばって
そうして家族のあたらしい形が生まれてくるんだよね。

> こう言うのって一生忘れられない場面として
> 頭の中に写真みたいに残るのかな~

そうだよね。
まさに走馬灯のように記憶に残ってて
はっとしたときに蘇ってくるんだよねー
ほんと、親になれたことに
家族になれたことに感謝せずにはいられません!!
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一姫二太郎の四人家族。
夫単身赴任のワーキングマザー。
慌ただしく平凡な日々に幸せを見出すのが得意♪
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